庄川木地の特徴

天然の木が、日常にやさしさを。

 

木の持ち味を活かす
挽物木地の素材には、主にケヤキトチが使われています。ケヤキは、固くて重量感があり、ユニークな杢目が特徴。一方、トチは変形しにくく、漆との相性が良いことから、漆製品の木地として古くから用いられてきました。それぞれに持ち味が異なるところが天然の木ならではの魅力です。その後、神代欅などさまざまな素材が使われるようになりました。

 


杢目の表情を魅せる

挽物木地は、横木で加工をするため、年輪がさまざまな形で表れます。その表情は同じ木で作られたものとは思えないほど、一つひとつが変化に富んでいます。ぜひ、製品を手にとって、杢目の奥深さをお楽しみください。

 

時を経るほど新しくなる
一般的に製品は、新しいものを手に入れた瞬間が品質の最高潮で、時間が経つにつれ輝きを失い、古さを増していきます。しかし、天然の木を素材とした庄川挽物木地は、使い込むほどに味わいが増し、使用する環境によって光沢や色調の違いも表れてきます。時間を経るごとに愛着の湧く製品といえるでしょう。使う人のために生まれた器といっても過言ではありません。

 

 

「塗り」と「磨き」の異なる魅力
庄川挽物製品の種類には、磨きをかけた白木地製品と、拭き漆の塗装を施したものがあります。白木地製品は、空気にふれているだけで、時とともに色が変化していきます。また、拭き漆の塗装を施した製品は、独特の深い色調が杢目をいきいきとよみがえらせます。
どちらもそれぞれに異なる魅力を持っていますが、杢目を生かして木の温かみを大切にしながら作られているところが共通点です。

 

器づくりを楽しめる白木地
“手作り、天然素材、本物”が求められている今、磨きをかけた白木地製品だけでなく、磨きをかけない白木地製品も用意しています。こちらは材料として全国の漆器産地へ送られますが、最近は愛好家が彫刻や塗装を楽しんで、オリジナルの器づくりをするために購入するケースが増えています。

 

庄川木工挽物会とは特徴歴史製作工程製品紹介