Taisei & Toshi 取材放浪記 Vol.2 逸楽さん

今日は

あいの風とやま鉄道 小杉駅 南。

クアトロブーム 西側、テナントビル1階にある「逸品で極楽」の「逸楽」さんで昼食だ。

 

 

店名には「自由気ままに楽しく過ごしてほしい」という意味が込められているとのこと。

 

和を基調とした店内は、落ち着いた雰囲気の中、カウンター席から、お座敷席や個室まで、けっこうバリエーションがある。

お昼は、けっこうお客様でいっぱいだ。

ここは、美味しくて、健康に良いものを、リーズナブルに食べさせてくれる店として人気だ。

 

今日は2人だから、3人掛けの個室にしよう。

出入口は、暖簾で仕切られているだけだが、密談には適している…ま、プライバシーは守られるな。

 

腹が減ったので、ランチを…。

何にするかのお…ん?季節限定ランチがあるって?それにしよう!

僕はメンチカツ、M氏は、チキンソテー トマトソース添え。…しばし待つ。

 

メニューを見ると、酒のコメントが面白い、わかりやすい。

あとで店主に聞いたが、やはりそこはこだわりらしい!

お酒が、ほんとに好きなんだね。フフ

 

一番に出てきたのは、

「野菜の白みそ仕立てグラタン」

う~ん、ほんとうにいい匂いだ。

食欲がグーンと増す。

グツグツ、グツグツ…アツアツだ。

一口、二口、お野菜と共にいただく。

白みそとチーズの絶妙なコンビネーション。

口の中一杯に広がる芳醇な風味は、最高だ。

これだけでも食べにくる価値はある。

実は、ここに使われているお野菜…実はとても貴重なものなのですが、それは、後で語ることにする。

 

メインのメンチカツにご飯とお味噌汁と香のもの、そして、小鉢4種。

これで1,000円は、ほんとに価値がある。

ちなみに、

お箸は、八尾の杉を使用しております。

お食事をされた方は、

これを持って帰れるとのこと。

 

厳選された食材を用いたメンチカツは、ジューシーで絶品だ。

 

M氏のチキンソテー トマトソース添え

 

お魚も、新湊からの新鮮なもの。

今では珍しいそうめん瓜の酢のもの…、

どれもちょうどいい味付けだ。

一気に掻き込むというより、一品一品、味わっていただくというスタイルに、自然となる。

うむ、

堪能した。

 

食事も終わり、後は店長へのインタビューだ。

M氏と共に、打ち合わせ通りに、良いお話が聞ければ良いな。

個室の出入り口は、こんな感じ。

2~3人で密談するには、ちょうど良いかも。

 

しばらくして、店主のF氏に来ていただきました。

どんなお話がとびだすのやら、楽しみだ。

先ずは、

一番こだわっているのは、食材で、中でも「酵素野菜」。

これは、黒部にある「酵素風呂 海辺の森林浴 あん」というところで作られている特別な野菜。

化学肥料や農薬を使わないのはもちろん、自生する植物に近い環境で育てられた酵素野菜は、味が濃く、柔らかく、「生命力」があるのが特徴。さらに、旬のものには生命力がある。この旬の酵素野菜を、お客様にお出しするのは、少しでもお客様に健康になっていただきたいと願っていらっしゃる。

どうして、酵素野菜を食材として使うようになったのか?

それは…

F氏が、長年の無理がたたり大病をしたことがきっかけ。とにかく体に良いものを探した結果、出会ったのが、この「酵素野菜」だ。

酵素をとることにより、生命力がよみがえり、気力も取り戻した。

そんな時、人生最後の花道と、この逸楽のお店を始めた。

お酒が好きなこともあり、それに合う肴というイメージで料理も作り始めた。

しかし、時代は変わり、店のみ客は減り、お食事がメインのニーズが増えた。つまり、つまみの量では満足していただけなくなった。

この時代を読み切れなかったことで、出だしは苦労したそうです。

 

若いころは、東京に出て、料理人を目指して10年修業をした。その後富山に帰り、旅館の厨房に入った。そこで、東京での経験を活かし、都会的な、手の込んだ、素晴らしい料理を作ろうと意気揚々としていた。しかし、それがお客にウケるとは限りませんでした。まさに鼻をへし折られた。そんな時、地方で活躍される料理人の大先輩から、「地方には地方の料理がある」ということをしっかり教えてもらった。

そんな経験が、今のお店づくりに役立っているのだ。

最後に、

取材仲間のM氏と店主のF氏のツーショットで締めくくりました。

Fさん、長時間ありがとうございました。