ヤマブシタケって何?
学名をHericium erinaceumといい、東アジア原産のヒダナシタケ目ハリタケ科ヤマブシタケ属に分類されるキノコです。日本にも古くから自生しており、さまざまな地方名も持っています。
わずかに苦みがありますが、柔らかな舌触りで、味や臭いなどにクセもなく、食べやすいキノコです。大きさはふつう5〜10cmくらいです。はじめは純白といってもいいくらいに真っ白な色をしていますが、しだいに淡い茶色に変色していきます。キノコの形が山伏のつける飾りに似ていることから、日本では「ヤマブシタケ」と呼ばれています。中国では「猴頭(ホウトウ)」と呼ばれています。中国では古くから食用とされ4大珍味の1つにもなっています。乾燥させたものは漢方薬(生薬名「猴頭磨v)にもなっています。最近の中国では、消化不良、虚弱体質、頭が良くするなど、さまざまな効果 がある健康飲料として広く飲まれています。

なぜ、話題になっているの?
有名になったのは1990年のアジア大会です。中国女子陸上選手が「猴頭茹」のスポーツドリンクを服用し、全競技19種目中 18種目を制した事から話題になりました。その後、さらに研究が進むとがんなどさまざまな病気に有効であるとする研究報告が次々に出されるようになりました。特に数年前にアガリクスを大々的に紹介した水野卓博士ら静岡大学と岐阜薬科大学の共同研究で、がんやアルツハイマー型痴呆症に効果 があると発表してから日本でも大きな話題を呼ぶようになりました。

一般的な評価は?
日本の公的機関も高く評価し、岐阜県ではヤマブシタケなどキノコ7種類を「県産品」として指定しています。

どんな成分があるの?

「ベーターD-グルカン」ガンに対しての抑制予防。
「ヘリセノンD」「エリナシンC」脳細胞の破壊を防ぎ成長させる、アルツハイマー型痴呆症に効果 。
生体恒常効果(ホメオスタシス)による感染症、循環器、消化器、内分泌などに対するさまざまな効果 。
「キチン質から成る食物繊維」 腸管内の発癌物質やコレステロールなどの排出を早めるので消化器癌の予防。
活性酸素を除去する「SOD」値が異常なほど高く、ほとんどの病気に有効(現在の医学界ではほとんどの病気が活性酸素が原因となるという考え方が主流)。また普通 の健康食品に比べ即効性が高い。
非常に高濃度な「リノール酸」コレステロールの低下
豊富な「ミネラルとビタミン」ビタミンB1は牛肉の数十倍

どんな効果が期待できるの?(弊社にてその効果 を保証する物ではありません)
水野卓博士は著書の中で次のように述べています。「免疫機能を整えてくれる生体恒常効果があるので万病に効くといっても過言ではない。高血圧・低血圧・動脈硬化・心筋梗塞・慢性胃炎・便秘・食欲減退・吹き出物・痔・腎炎・アレルギー・糖尿病・自律神経失調症・更年期障害・ぜんそく・いびき・アトピー性皮膚炎・湿疹・冷え性・眼病・二日酔いなどのような病気にヤマブシタケは効果 がある。」
今までに学会などで発表されているものをまとめると次のようなものがあります。
(循環器系統への作用) 肝臓ガン、高血圧、低血圧、動脈硬化、狭心症、心筋梗塞、重症肺炎、白血病など
(消化器系統への作用) 消化器系ガン、十二指腸潰瘍、慢性胃炎、胃下垂、腎炎、腎不全、痔、便秘、健胃、食欲減退など
(内分泌系統への作用) アレルギー、肝炎、肝障害、糖尿病、高コレステロール症など
(脳神経代謝系統への作用) 糖尿病、多発性関節リウマチ、慢性関節リウマチ、自律神経失調症、ノイローゼなど
(呼吸器系統への作用) 慢性気管支炎、ぜんそく、いびきなど
(生殖器系統への作用) 乳房炎、婦人病、生理不順、更年期障害など
(泌尿器系統への作用) ぼうこう炎、前立腺肥大、ネフローゼなど
(皮膚系統への作用) 皮膚ガン、水虫、湿疹、アトピー性皮膚炎、皮膚筋炎、繊毛上皮種など
(その他) 冷え症、腰痛、肩こり、眼病、インフルエンザ、二日酔いなど

参考文献
『ボケに効く ガンに効く 効くキノコ』水野卓著  成星出版
『 ボケ、ボケはヤマブシタケが治す』薬学博士 久郷晴彦 史輝出版
『 ボケを抑え、痴呆を防ぐヤマブシタケ』農学博士 矢澤一良 ハート出版

ヤマブシタケの食べ方

■生鮮品
和、洋、中華、薬膳などあらゆる料理にご利用いただけます。ほんのりとした苦味がありますが、これは薬効成分の苦味で品質上問題がありません。 メニュー例 みそ汁、お吸い物、茶碗蒸、鍋物、バター炒め、油炒め、野炒め、焼肉、すき焼き、てんぷら、カレー、,シチュー、炊き込みごはん、フライなど。
■乾燥品
1 煎じて飲む
ヤマブシタケ10gに対し水1リットルの割合で10分ほど煎じてください。 この煎じ液コップ1杯弱(100ml〜200ml)を1日に3回飲んでください。 味の方は若干の苦みはありますが、特に飲みにくいものではないのでそのまま飲めると思います。どうしても飲みにくい方は少し濃いめに作った緑茶、麦茶、中国茶などと混ぜて飲むと良いでしょう。即効性があると評判のヤマブシタケですが、最低一ヶ月の飲食を続ける事をお勧めします。 煎じ汁を出した後のヤマブシタケにも食物繊維などの良い成分が多量 に含まれていますので、食材として用いる事をお勧めします。
2 食材として 乾燥品を使う時には…
汁物や煮物のたぐいが合うと思います。 乾燥品を水で戻すときには、さっと洗ったあと水に30分以上ひたします。その後、軽く手で絞って余分な水気を抜いてからご使用ください。