黒部の名水を知る・黒部の水を知ると水が楽しくなる?

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ひとくちに「水」と言っても・・・

水は私たち人間にとってはもちろんのこと、私たちが住んでいるこの地球、そして地球上に生息するすべての生命体にとって、なくてはならない液体です。特に、私たち人間の体の60%は「水」でできており、「水」は私たちが生きていく上で必要不可欠なものです。また生活する上で必要なものです。
この私たちにとって必要な「水」は、酸素と水素の化合物で、本来、無色透明、無味無臭と言われています。しかし、地球上の地質層や岩盤層に浸み込みミネラル成分を溶かし込むため、水に「味」があると言われています。また、地域によって含まれるミネラル成分や水の硬度量が異なるため、その「味」も変わると言われています。
この「水」の硬度量や「水」に含まれるミネラル成分のバランスが良いものが、「美味しい水」(まろやかな水)「健康・美容に良い水」などと言われるようになり、最近では、飲料用、料理用、肌用など、それぞれの用途によって、それぞれに適した「水」を使うようにまでなっています。

「名水」とは・・・

日本は、年間1800ミリメートルもの雨が降り、いわば「水」に恵まれた国です。この「水の国」日本には、「名水」呼ばれる特に美味しい水がたくさんあります。では、「名水」と「水」はどう違うのでしょうか?
「名水」とは、当然「美味しい水」のことを言います。現在、日本には、昭和60年に環境庁(現:環境省)が選定した「名水百選」と平成20年に環境省が選定した「平成の名水百選」と言われる湧水や河川、地下水の「名水」が、合わせて200ヵ所あります。しかし、この「名水百選」における「名水」とは、保全状況が良好で地域住民等による保全活動がおこなわれている場所ということであり、「そのまま飲める美味しい水」という意味ではなく、必ずしも飲み水に適さない「名水」もたくさんあります。このように「美味しい水」=「名水」ということでもないのです。実際、「名水」と言われる「水」の明確な基準はないのです。
しかし、一般的な「水」の美味しさの基準となるものはあります。まず、ミネラルの含有量。30~200mg/lが適量と言われています。次に水の硬度。10~100mg/lが適度と言われています。そして、遊離炭素3~30mg/l、有機物量3mg/l以下、臭気度3以下、塩素0.4mg/l以下が美味しい水の基準と言われています。
あえて「名水の基準は?」というなら、この「美味しい水」の基準を満たしているものを「名水」というのかもしれませんね。

黒部の名水

名水の里くろべ、とキャッチフレーズがあるほど、黒部の水は美味しいと言われています。実際、昭和60年には、「黒部川扇状地湧水群」として「名水百選」にも選定されています。この美味しい黒部の水の源となっているのが「黒部川」。その昔は「暴れ川」といわれたほど流れが速く急な川です。
黒部川は、2000mほどに及ぶV字形の深い谷を刻み、急勾配の中を一気に日本海へと駆け下り、また水に溶けにくい硬い岩の間を流れるため、その水質はカルシウムや鉄などの成分が少なく、日本人が好む「軟水」であり、不純物のない清らかな川です。(2007年には国土交通省の水質調査で日本一の清流に認定されています)また、冬に、黒部奥山に降る雪は、高地のため夏になりようやく溶けるため、真夏の渇水の時期にも豊富な水量をもたらしています。
また、日本海へ流れ出る途中(愛本地区)で両岸相接するV字谷から大きく扇型に開口し、扇頂から扇端までの距離が13.5km、扇頂角60度という典型的な「臨海扇状地」を作り出しています。そのため、発電、かんがい用水に使われる水以外の水の一部は広大な扇状地内で地下水となって浄化されます。
この清らかで豊富な水量を誇る黒部川と扇状地の地質からもたらされている「黒部の水」は、「美味しい水」といわれる基準もすべて満たしており、まさに自然が作り上げた「名水」そのものなのです。