季節ごとの料理をゆったり味わうお店「旬楽 さわ田」さん

お昼は、お客さんでいっぱいの割烹料理屋さんがあるよと、以前から聞いていた。
それが、「旬楽 さわ田」さんです。
まずは、
お昼をいただきます。

「旬楽膳」

御膳が運ばれ、最初目にして思うのは、「奇麗」という言葉。
全体の色合いが良い。
器も良いし、橋も先が滑らない塗り箸で、使いやすい。
そして、季節の野菜をいろいろ使って、御飯、みそ汁、漬物以外、4品、違う味が楽しめます。
また食材だけでなく、春なら桜、七夕さんなら天野川、秋なら紅葉や稲穂と見た目でも季節感を演出されています。
量的に、男性には、腹八分目かもしれないが、女性にはちょうどいい。
それでいて、料金は、とってもリーズナブル。
なるほど、
これが、女性客の多い理由の一つだろう。

以前、商工会の皆さんとお昼をいただいた時

お店の中の雰囲気も、割烹料理屋さんのごとく落ち着いた雰囲気です。
小上がりの仕切られたスペースもあり、テーブル席、カウンター席もありますので、目的に応じた使い方もできます。
続き屋で大きめのお座敷もありますので、ご法要や宴会などもできます。
お座敷への玄関も別なので、他のお客様を気にすることなく使えます。
こじんまりとしたお店ですが、細部に至るまで気配りを感じます。

7月の「飲食店を訪問しよう!」風景

そんなお店について、
店主の澤田 章さんに、ちょっと聞いてみました。

この場所で、お店自体は35年以上まえから、食堂としてずっとお父様がやっておられたそうです。
ところが、15年ほど前にお父様が体調を崩されてから、14年前から、今のお店としてリニューアルされたそうです。
澤田さんは、元々、料理人を目指していたわけではないそうで、たまたま高校卒業間近、その先の進路も決まっていないとき、たまたま付けたテレビに出ていた板前さんをみて、「これだ!」と思ったそうです。
人生、何がきっかけになるかわかりません。
大阪で10年、中国で4年、料理の専門学校で基礎を学び、ホテルなどの和食レストランで修業積まれたそうです。
以来、和食一本!
そして、次男ではありますが、お父様のご病気をきっかけに、富山に戻って来られ、奇しくもお店を継ぐ事になりました。

あ、お話の途中にデザートが来ました。

食後のコーヒーと白ゴマのプリン

先ほどは、
女性客が多いと言いましたが、
全体の6割以上がそのようです。
しかも、どちらかというとご年配の方が多いようです。
確かに、澤田さん自身も、それは意識されて料理を出されているようです。
特に、年金受給月は、そんな年齢層の方が増えるそうです。
それ以外も、
子供の百日祝いであるとか、七五三であるとか、そんな折にも利用されているようです。
普段から、ちゃんとお子様ランチもあります。

カウンター席は、店主、スタッフとのコミュニケーションが楽しい!

割烹と言えば、ちょっと敷居が高くなるが、限りなく庶民の方を向いたお店づくりをされているのだなと感じました。