現在も変らぬ場所で旅人に憩いの場を提供する
「赤尾館」。
ここで一行は、五箇山独特の深山料理に舌鼓を打つ。
〜文中より〜
・・・吸物のみは、ごぼうと肉が一切れである。肉はあぶらみがあって、どこかあま味がある。熊の肉だった。(中略)
食事半ばにコツ酒というものが出てきた。
大きな深皿に、よく焼いたイワナが一尾ずつ入っている。焼きたてでなければならない。それへ、銚子の酒を二本、じゅっと音の鳴るような注ぎ方で注ぎこむのである。(中略)
イワナの骨酒 |
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■滞在した「赤尾館」
雪に閉じ込められた五箇山というのは意外な美味を考案している。江戸期の加賀の殿様には、五箇山のこのコツ酒がすきで、季節になるとコツ酒はないか、と膳部の役人に催促しては・・・
いまもかわらず旅人に山の味を提供する宿として人気の赤尾館。
かつては貴重なタンパク源として珍重された熊肉や堅とうふ、川魚の料理が味わえる。
宿の女将に、当時のことを機会があればぜひ訊ねてみたいものである。
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